サキノハカ

まだまだ入院継続中のGOですー

お見舞いでもってきてもらった三国志も読み終え、ホリックも読み終え、プラネテスも読み終えました。うーん本不足です。

プラネテスに宮沢賢治の詩の“サキノハカといふ黒い花といっしょに”がタイトルに使われていました。意味はよくわからないけどなんともインパクトのある題ですよね。言葉の組み合わせや言い回しで印象がより強くなったり、記憶に残ったりとしますよね。デザインにおいてもこれは凄く大事なことなので、こういう言葉を見つけると、何がそうさせてるのか考えるようにします。

今回のやつは完全にサキノハカが不思議な雰囲気にしてますよね。少し調べたんですけど、サキノハカは実在する花の名前ではなく、賢治が作った造語ではないかと言われてるみたいで、“ロザーロ”や“グスコーブドリ”等、彼はいくつか造語を生み出してるからサキノハカもそうなんちゃうかと言うのが理由。意味としては「暴力」と言う文字の分解されたものを読み取ってるらしい。他にも「サキの墓」って説や「先の墓」って説等色々あるみたいやけど、ぼく的には暴力やったらなんかこの詩の意味的にもしっくりくるなーなんて思ったりなんかします。

実在する名前か宮沢賢治の造語かはともかくサキノハカっていう妙ちくりんな名前に“といふ黒い花といっしょに”をあわせてくるネーミングセンス最高です。

せっかくなんでサキノハカといふ黒い花といっしょにの詩を載せておきます。

ーサキノハカといふ黒い花といっしょにー

サキノハカといふ黒い花といっしょに革命がやがてやってくる
ブルジョアジーでもプロレタリアートでもおほよそ卑怯な下等なやつらは
みんなひとりで日向へ出た蕈のやうに潰れて流れるその日が来る

やってしまへやってしまへ酒を呑みたいために尤らしい波瀾を起すやつも
じぶんだけで面白いことをしつくして人生が砂っ原だなんていふにせ教師も
いつでもきょろきょろひとと自分とくらべるやつら

そいつらみんなをびしゃびしゃに叩きつけてその中から卑怯な鬼どもを追ひ払へ
それらをみんな魚や豚につかせてしまえ

はがねを鍛へるやうに新らしい時代は新らしい人間を鍛へる
紺いろした山地の稜をも砕け銀河をつかって発電所もつくれ

 

そんな感じでー

À bientôt

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