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「洋ゲー」のススメ

みなさんは最近どんなゲームをしましたか?

 

3DSですか?それともPSP vita? 僕は両方持ってません。

 

なぜなら、iPhone アプリの登場以来始まったお手軽ゲーム系全盛期の今、携帯ゲーム機では腰を据えてできる良いゲームが無いように思うからです。

 

まさに今全盛期というお手軽な携帯ゲーム系。たとえばiPhoneのApp storeを開けばLINE POPだのカード集めゲームだの5分で飽きるようなものばかりがランキングを独占しています。そしてそんな状況のApp storeに最近、アラサー世代はみんな通ったであろう大作「ファイナルファンタジー」の新作が登場したのですが、内容を見てみると画面をこするだけの「なめこ」系ゲームになってしまっています。最近はこんな事ばっかりですね。そしてこのコンビニエンスなゲーム量産傾向というのはまだしばらく続きそうです。

 

じゃあもっと熱くなれる、我を忘れるほど長時間のめり込む事のできるゲーム、というのはもう無いのでしょうか?

 

それがあるんです。海外に。

 

「洋ゲー」のススメ

 

まず一口に「洋ゲー」と言っても範囲が広いので、RPGに絞りましょう。
で、特に「洋ゲー」を語るうえで外せない、鉄板の面白さを誇るシリーズを並べていきます。
ちなみに下記はすべて僕がプレイ済みの個人的感想です。

 

・Wizardry シリーズ

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これは知っている人も多い、RPGの元祖ともいえる作品です。日本語版や家庭用ゲーム機への移植、日本オリジナルのスピンオフ作品など豊富にあり、それぞれ異なった世界観で表現されていますが、やはり本家の翻訳版が至高。日本オリジナル版も物語の厚みこそ無いものの、ゲームとしての「難しさ」と「楽しさ」は共通しています。戦闘をこなしながら3Dで表現された迷宮の最深部に潜るゲームなのですが、最大の売りはその「歯ごたえ」。その歯ごたえある特徴としては、

 

特徴

・敵が強い

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慣れない始めのうちはすぐに死にます。戦闘はドラクエ風というか、むしろドラクエがWIZ風なのですが、敵のダメージがこちらの最大HPを超えてきたりします。そしてこちらが成長した頃には相手もまた強くなり、即死攻撃なんかを頻繁に当ててきます。なので相手によってきめ細やかな作戦や生き残り策を練らないと進めません。先ほどの即死攻撃の場合、繰り出す相手をまずは覚えて、仲間の一人の素早さを重視して育て、攻撃させるといった具合です。戦略的な成長のさせ方とパーティー編成はとてもやりがいがあります。

 

・仲間を永久に失う

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このゲームは6人編成のパーティーを組んで冒険します。で、仲間が死んだ時は復活の呪文を使うわけですが、一定確率で失敗して仲間が完全に消滅します。また新しくレベル1から作り直しとなるわけです。もちろん仲間一人育て直すのは膨大な時間がかかるので、慎重に冒険しないといけません。命の尊さ、重さを実感させられます。

 

・謎が難しい

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冒険を先に進めるための謎が色んなところにあって、もちろんヒントもちりばめらているのですが、基本的に難しいです。謎を解けずにウロウロしていると敵が強いので死ぬリスクが高くなります。冷静に行動しないと先に進む前に死んでしまうでしょう。

 

とにかくやりがいのあるこのゲーム、とりあえず根性がないとクリア不可能です。
ただ、ゲーム中に出てくるテキストなんかはすごく趣があり、小説のような言い回しが独特の世界観を構築しています。ナレーションや人物もすごく魅力的で、荘厳な空気を醸し出すのに一役買っています。

 

現在本家PC版は#1〜#8作目まであります。が、ものすごく入手しにくいです。wizrdry8は今amazonで新品がプレミア価格でなんと98万円!

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ちなみにwiz #1〜#5と、#6〜#8でわりと世界観が異なっていて、#6〜#8はすべてストーリーが続く超大作となっています。なのでおすすめは#6〜#8。SFCで#6、PSで#7、PCで#8をプレイすると快適かもしれません。また、iPhoneでもwizardry外伝シリーズが発売されています。これはどちらかというと#1〜#5の流れを汲んだ、いわゆる”Old wiz”と言われるものですが、ゲームとしては上記特徴を存分に味わうことができます。外伝はシナリオを日本人が作っている影響なのか、宗教色も薄く、比較的とっつきやすい表現で楽しめると思います。ただし、よりディープなのは本編の方です。

今から#6〜#8だけでもクリアしようとすると、多分1年ぐらいかかる程のボリュームがあるので是非チャレンジしてみてください。

 

・Baldur’s gate シリーズ

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1999年にリリースされた、洋ゲーRPGの金字塔とされるシリーズ。日本ではあまり知られていませんが、IGN.comによる”TOP 100 RPGs OF ALL TIME”において、第3位を獲得している超人気ソフトです。(ちなみに1位は日本のFinal Fantasy 6、2位はChrono Triggerでした)
このゲームの特徴はなんといっても海外RPGの集大成と言っても良い程の壮大さ、知識量にあります。

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特徴

・壮大な背景設定

内容としては、オーソドックスなフィールド探索型のRPGなのですが、作り込みが素晴らしいです。全ての土地や人間の背景設定、その世界にある信仰、神々、種族間差別など全てが細かく練られていて、ここまで世界を表現しきった作品は今まで無かったはずです。なので、探検していてもその土地の文化などを感じ取ることができ、例えば村人と話すことですら楽しい作品に仕上がっています。

・善悪と道徳観

そんな世界の中で「邪神の子」として生まれた主人公が、自分の呪われた運命に打ち克って善行を行うのか、またはその名の通り悪行を重ねるのか、自由に選択できるようになっています。これがすごく人間の本質をとらえていて考えさせられます。もちろんどのような生き様を見せようともクリア可能です。

・戦略的な戦闘

このゲームもWizardry並とはいきませんが難易度は高いです。ステータスやルールで覚える事も多く、ゲームの説明書は参考書並みの分厚さがあります。そして登場する呪文の数は最終的に300以上になり、これを効果的に使っていかないとなかなか敵に勝てません。しかもレベルに上限があり、一人の力がそこまで強くならないので、最後まで苦戦します。ただ、強敵に対して一度全滅しても、戦略を練ってもう一度挑戦すれば勝てたりする部分も多く、楽しいです。

 

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現在Baldur’s gateは2作あり、さらにそれぞれの拡張シナリオパックが別売りで販売されています。1と2は連続した物語で、さらに拡張シナリオパックも含めて全ての物語が完結しますので、完璧に楽しむには4つのパッケージが必要です。
ただ、拡張シナリオパックがセットになった「完全版」も存在するので、それを買う方がお得です。
といっても、日本語版の新品はプレミア価格になっていますね。

中古ならそこそこ安いので、この値段なら買う価値は絶対にある程、面白い作品です。

 

そして最近、iPad用に”Baldur’s Gate: Enhanced Edition”としてリメイクされました。
内容は拡張パックとさらに追加のサブシナリオ、グラフィックの改善が含まれて¥850と、超お買い得な内容になっています。ただし日本語は今のところ未対応。

公式サイトからの情報によると日本語翻訳ボランティアのチームが発足しているようで、2013年春には日本語化されるかもしれないとのことです。楽しみですね。

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・Diablo シリーズ

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これは上記2つの作品とは少し異なる、「Hack&Slash」と呼ばれるジャンルのRPGです。
登場する敵をひたすらクリックで倒して、その敵が落とすアイテムで自分を強化していくというシンプルな構成。
物語ももちろんあるのですが、そんなものはこのゲームでは重要ではありません。このゲームのキモは、その「中毒性」にあります。

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特徴

・手軽にできる

もちろん突き詰めていけば色んな戦略があるのですが、基本はひたすら敵をクリックするだけです。ストーリーもそこまで重要ではないので、何も考えず長時間続けていられます。

 

・レアアイテムがでると嬉しい

この感覚はプレイしないと解らないかもしれません。強敵はごくまれに強力なアイテムを落とします。これがでると今までの苦労が報われたような気持ちになって、さらに次のレアアイテムを求めて冒険を続けたくなります。

 

・多人数でやると楽しい

このゲームはWizやBGと違って、多人数でできます。オンライン上で一緒に冒険したり、情報交換や、レアアイテムを交換することもできます。友達とやるとワイワイ騒ぎながらできて楽しいです。

 

この特徴から推測するに、この「中毒性」はなんとなくパチンコに似ていると思います。たまにでる大当たりを求めてダラダラ続けてしまうところがそっくりですね。まるで日課のようになって気付けば総プレイ時間が200,300を超えている感じです。それだけ本質的に面白いという事でしょう。

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現在2012年発売のDiablo3が最新作となりますが、まだ日本語化はされていません。ただし、上記の通りストーリーはそこまで重要ではないので、誰でも楽しめると思います。しかも古い世界観にもかかわらず、わかりやすい英語で表現されているので、理解しやすいようにもなっています。なので3から始めるのも全然ありです。むしろこのゲームは繋がりもないし大して変化もないので新しいものが一番いいです。

 

 

まとめ

まだまだおすすめはあるのですが、長くなり過ぎるので代表的な所だけ並べてみました。
上記3つでプレイしていないものがあれば、買って後悔はしないものばかりなので、一度手に取ってみて下さい。
きっと「洋ゲー」が日課になっているはずですよ。



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Author : HiGUCHI
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ファッションブランド「ABSURD」のサウンドクリエーター。 兼WEBデザイナー。仕事柄在宅作業が多いため、ブログやYouTubeで外界と繋がろうとしている。



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